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その瞳に…
第23章 小さな秘め事
「流石、10代…」
大河は舞奈に聞こえない様に呟く。
自分の年齢だと、こんなに早く回復はしないだろうな…と、大河は思った。
「さて、じゃあ帰ろうか。車を裏門の近くに停めてあるから、君は裏門から出て来なさい。生徒はもういないはずだから」
「あ、はい」
大河に促され、舞奈は鞄と靴を持ち、大河と一緒に化学室を出た。
後夜祭が終わった学校は、とても静かで、静かに歩いていても、足音が響いてる様に感じる。
舞奈は来た時と反対に、渡廊下から靴を履いて外に出る。
別棟の裏を回れば、裏門は直ぐだった。
舞奈はまだ鍵が掛かっていない門をソーっと開け、周りに人がいない事を確認し急いで門を出る。
大河の言われた場所に足早で向かうと、大河の車を見付け、預かっていた鍵で先に車に乗り込む。
誰かに見つかってはいけない危険が、舞奈の胸を高鳴らせる。
何とか落ち着こうと、何度も深呼吸している内に、大河も車にたどり着く。
「お待たせ。さあ、帰ろうか」
シートベルトをする大河を見て、舞奈も慌ててシートベルトを付ける。
「先生。あの、送って貰えるのは嬉しいですけど、駅迄で大丈夫ですよ」
流石に家の近くまで送って貰うのは、大河に負担がかかって悪いと舞奈は思う。
「だめだよ。もう暗いから、家の近くまで送る」
けれど、大河はキッパリとそれを断る。
大河は舞奈に聞こえない様に呟く。
自分の年齢だと、こんなに早く回復はしないだろうな…と、大河は思った。
「さて、じゃあ帰ろうか。車を裏門の近くに停めてあるから、君は裏門から出て来なさい。生徒はもういないはずだから」
「あ、はい」
大河に促され、舞奈は鞄と靴を持ち、大河と一緒に化学室を出た。
後夜祭が終わった学校は、とても静かで、静かに歩いていても、足音が響いてる様に感じる。
舞奈は来た時と反対に、渡廊下から靴を履いて外に出る。
別棟の裏を回れば、裏門は直ぐだった。
舞奈はまだ鍵が掛かっていない門をソーっと開け、周りに人がいない事を確認し急いで門を出る。
大河の言われた場所に足早で向かうと、大河の車を見付け、預かっていた鍵で先に車に乗り込む。
誰かに見つかってはいけない危険が、舞奈の胸を高鳴らせる。
何とか落ち着こうと、何度も深呼吸している内に、大河も車にたどり着く。
「お待たせ。さあ、帰ろうか」
シートベルトをする大河を見て、舞奈も慌ててシートベルトを付ける。
「先生。あの、送って貰えるのは嬉しいですけど、駅迄で大丈夫ですよ」
流石に家の近くまで送って貰うのは、大河に負担がかかって悪いと舞奈は思う。
「だめだよ。もう暗いから、家の近くまで送る」
けれど、大河はキッパリとそれを断る。