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その瞳に…
第23章 小さな秘め事
ふと、舞奈は胸元とお尻がスースーする気がして、自分のお尻をスカートの上から撫でる。

そこには、あるはずのショーツが無く、舞奈はかあぁと顔が赤くなる。

(あのまま寝ちゃったから、下着はいてないんだ!?)

キョロキョロと薄暗い準備室を見渡し、下着を探すと、下着は机の上に綺麗に畳まれて置いてあった。

(いやあぁぁぁぁぁ!?)

舞奈は心の中で叫びながら、バッと下着を手で隠す。

隠しても、今更意味が無いことは解っているが、それでも隠さずにはいられなかった。

舞奈はソロソロと後ろにいる大河を見ながら聞く。

「これ、先生が…」

「他に誰がいると?」

「…ですよね」

クスクスと笑う大河に、舞奈は情けなくなり、泣きたくなる。

洗った後の綺麗な下着ではなく、使用済みの下着を彼氏に畳まれるのが、物凄く居たたまれなくなる。

「早く履かないと、流石に冷えるよ?」

「はい…」

体の心配までされ、更に居たたまれなくなった舞奈は、大河に背を向けたまま、下着をつけ直した。

「もう、普通に動けそうだね。良かった」

そう言われ、舞奈は普通に行動出来ている事に気づく。

「多分、眠ったからだと思います」

実際、大河に起こされるまで、夢も見ないで熟睡していた。

おかけで、多少疲れは残っているが、普通に歩く位なら問題ないほど、体は回復している。


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