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その瞳に…
第33章 冬の空
 「舞奈。大丈夫かい?」

 大河の優しい声と、頬に触れる暖かさに、舞奈はフっと意識を戻らせる。

 「あ、センセ・・・」

 柵に寄りかかり、抱きしめられた状態で座っている舞奈は、自分を覗き込む大河を見上げる。

 (私、また気を失っちゃったの?)

 まだボーっとする頭で、舞奈はそう思う。

 大河が絶頂を迎えた瞬間は覚えているが、その後どうやって下着をはいたのか覚えていない。

 ボーっと大河を見つめていると、段々思考がクリアになり、舞奈は一気に恥ずかしさで頭が一杯になる。

 (私、外なのにあんな一杯声出してた!?)

 してる最中、大河から指摘はあったが、そんな余裕すらなく快感を貪っていた自分が恥ずかしくなり、舞奈は両手で顔を覆う。

 「外ってだけで、随分興奮したみたいだね」

 舞奈の思考に気が着いたのか、クスクスと大河は笑いを溢す。

 「言わないでください・・・今、すっごい恥ずかしいんですから・・・」

 舞奈は顔を覆ったまま、大河に抗議するが、それでも大河の笑いは収まらない。

 「人がいない状態でああなんだから、今度はどこかの公園にでも行って試してみようか」

 「なっ!?」

 その言葉に、舞奈は驚いて顔を上げると、そこにあるのは、意地悪な顔の大河。

 (その顔・・・卑怯だ)

 そんな顔で見つめられたら、どんな無茶な事も受け入れ、望みを叶えたくなる。

 舞奈は、大河の服をぎゅっと握り締め、見つめる。

 「・・・ご主人様が望むなら、私は全て受け入れます」

 (外だろうが、学校だろうが、どこでだって受け入れる・・・)

 「だって、私は先生の恋人で、ご主人様の奴隷ですから」

 舞奈は、体を伸ばし、ゆっくりと大河にキスをする。


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