この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
その瞳に…
第6章 ~モノローグ~
そして土曜日の今日も高ぶった気持ちを沈める為、『エゴイスト』へ行った。
夜の部が始まったばかりの店内はほとんど人がいない。
僕は入口から一番離れた席に座り寛いでいた。
マスターが啓介さんに呼ばれて、奥に入って行くのをみながら煙草に火をつける。
ふと、カウンターから視線を感じそっちへ視線を向けると、舞奈がいた。
(まさか…)
一瞬にしてカウンターの下に隠れたが、舞奈の顔を身間違うはずがない。
僕はいてもたっても入られず、カウンターに移動し中を覗く。
やっぱり…
「…綾部…?」
あまりの衝撃に、思わず呼び捨てしてしまった。
公私混同しない為、生徒には必ずし『さん』付けをして呼んでいたのに。
舞奈は僕の声に恐る恐る顔をあげ、罰が悪そうに笑う。
僕は思わずマスターに確認した。
マスターは隣にいるスタッフ・啓介さんの従兄弟だと説明する。
けれど、そんな理由でマスターが高校生をカウンターにいれる訳がない。
出会いの場は違法にならないよう、マスターは細心の注意を払っているとNが言っていたからだ。
僕は思いきって聞いた。
マスターと啓介さんの関係を知っているのか。
従兄弟ならば、その関係を知っているならこの店のことも知っているはずだと僕は思ったからだ。
啓介さんの肯定の頷きに、僕は本能のまま、舞奈を店から連れ出した。
夜の部が始まったばかりの店内はほとんど人がいない。
僕は入口から一番離れた席に座り寛いでいた。
マスターが啓介さんに呼ばれて、奥に入って行くのをみながら煙草に火をつける。
ふと、カウンターから視線を感じそっちへ視線を向けると、舞奈がいた。
(まさか…)
一瞬にしてカウンターの下に隠れたが、舞奈の顔を身間違うはずがない。
僕はいてもたっても入られず、カウンターに移動し中を覗く。
やっぱり…
「…綾部…?」
あまりの衝撃に、思わず呼び捨てしてしまった。
公私混同しない為、生徒には必ずし『さん』付けをして呼んでいたのに。
舞奈は僕の声に恐る恐る顔をあげ、罰が悪そうに笑う。
僕は思わずマスターに確認した。
マスターは隣にいるスタッフ・啓介さんの従兄弟だと説明する。
けれど、そんな理由でマスターが高校生をカウンターにいれる訳がない。
出会いの場は違法にならないよう、マスターは細心の注意を払っているとNが言っていたからだ。
僕は思いきって聞いた。
マスターと啓介さんの関係を知っているのか。
従兄弟ならば、その関係を知っているならこの店のことも知っているはずだと僕は思ったからだ。
啓介さんの肯定の頷きに、僕は本能のまま、舞奈を店から連れ出した。