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その瞳に…
第34章 楽しい夜
 「ああ。大河達、この後は何か用事ある?」

 成滝は大河の怒りなんてまったく気にせず、舞奈から手を離し、大河に向けてにこやかに話しかける。

 その様子を見て、舞奈は関心してしまう。

 (さすが、先生の友達だ・・・あの怒りを受け流すなんて)

 大河はふうと小さく呆れたため息を吐きながら、飲んでいたカップを机に置く。

 「特に急ぎの用事はないよ」

 その言葉に、成滝は嬉しそうにうなづくと、クルっと舞奈の方へ向き、顔を覗き込む。

 「舞奈ちゃんは?門限とかある?」

 「え?いや、ないです」

 いきなり顔を覗き込まれ、舞奈はびっくりしながらも質問に答えると、良かった~と成滝は笑った。

 「じゃあさ、ゆっくり話ししたいし、この後俺の家に来てよ」

 「は?お前の家に?」

 「そうそ。早百合達も舞奈ちゃんと話したいって言ってたし。いいでしょ、この後予定ないなら」

 成滝の突然のお誘いに、大河は少しだけ迷惑そうに眉間に皺を寄せるが、早百合の名前を出された瞬間、諦めの表情に変わる。

 「まあ・・・早百合さん達にはちゃんとお礼も言いたいし・・・いいかい、舞奈?」

 「え?私は大丈夫です」

 「じゃ、決まり~!俺まだ店終わらないから先に行っててよ。早百合には話ししとくからさ」

 そう言って、成滝はさっさと厨房へ戻ってしまう。

 それを見送ると、大河は小さくため息を漏らす。

 「いきなり決まってごめん」

 大河に突然謝られ、舞奈は驚きながらも首をブンブンと横に振る。

 「いえ!私も早百合さん達にまた会いたいって思ってましたから、嬉しいです」

 その言葉に、大河は少しだけ苦笑するが、その意味が舞奈にはわからなかった。

 (なんだろう。先生があんまり気乗りしてない・・・?)

 不思議に思いながらも、大河にじゃあ行こうか、と促され、舞奈は深く考える事を止め、店を出た。

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