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その瞳に…
第8章 日常
「俺は従兄弟とは言え、男だからね。同性にしか話せない事もあると思って由実に教えたんだよ」

啓介の言葉に、舞奈はキュッと胸が熱くなる。

「…ありがと、啓ちゃん…」
「どういたしまして」

ニコっと笑いながら、啓介は舞奈の頭をポンポンする。

「でもま、あの頭の悪そうなメールは無いわな」

二人分のコーヒーを机におきながら、由実は冷たく突っ込む。

「由実、兄に対して頭悪そうって何?」
「事実を言ったまでだ。はい、二人にコーヒー。私は寝るから。おやすみ~」

啓介の制止も待たず、由実はさっさと部屋に入って行く。

「最近さらに可愛くなくなってきたな」

啓介はプリプリと起こりながらコーヒーを飲む。
舞奈はいつもの光景にほっとし、クスクス笑いながら啓介と一緒にコーヒーを飲んだ。

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