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その瞳に…
第9章 いつもの学校
神社にある裏の駐車場は、森に囲まれた少し離れた場所にある。日が出ていても木々が光を遮り、少し薄暗い。
遊戯禁止の場所でもあるため子どももおらず、近所の人間も神社にくる事はあってもここまでわざわざくる人はいない。
きたとしても、たまーに夜中カップルの車が停まっているだけで、朝のこの時間は、大河との待ち合わせには絶好の場所だった。
駐車場に入ると、すでに一台の車が停まっていた。
青いセダンタイプの車。舞奈はあまり、車に詳しくないが、最近良く見かけるのと似てると思った。
そして、車に寄りかかり、こちらに背を向けながら煙草を吸う人影。
「先生!」
舞奈はその人影に声をかけながら、走り寄る。
その声に気づいた大河は、煙草を消しながら振り返った。
「お早う、舞奈。早かったね」
待ち合わせより20分も早く来た舞奈に、大河は優しく微笑む。
「先生だって、早いじゃないですか」
微笑んだ大河の顔に照れ臭くなり、下を見ながら舞奈は反論した。
「ああ。この時間、こっちには来たことがなくてね。道路状況がわからないから、早目に来たんだよ」
「…そうですか」
大河の言葉に、早く会いたかったのは自分だけかと思った舞奈は、ついふてくされた顔をする。
そんな舞奈の顔を見た大河は、舞奈の頭を撫でで、付け足す。
「もちろん、舞奈に早く会いたかったよ」
その言葉が嬉しくて、舞奈は大河にぎゅうと抱きつく。
(先生の香り…)
フワッと香大河の香りが嬉しくて、舞奈はますます抱きつく腕に力を込めた。
遊戯禁止の場所でもあるため子どももおらず、近所の人間も神社にくる事はあってもここまでわざわざくる人はいない。
きたとしても、たまーに夜中カップルの車が停まっているだけで、朝のこの時間は、大河との待ち合わせには絶好の場所だった。
駐車場に入ると、すでに一台の車が停まっていた。
青いセダンタイプの車。舞奈はあまり、車に詳しくないが、最近良く見かけるのと似てると思った。
そして、車に寄りかかり、こちらに背を向けながら煙草を吸う人影。
「先生!」
舞奈はその人影に声をかけながら、走り寄る。
その声に気づいた大河は、煙草を消しながら振り返った。
「お早う、舞奈。早かったね」
待ち合わせより20分も早く来た舞奈に、大河は優しく微笑む。
「先生だって、早いじゃないですか」
微笑んだ大河の顔に照れ臭くなり、下を見ながら舞奈は反論した。
「ああ。この時間、こっちには来たことがなくてね。道路状況がわからないから、早目に来たんだよ」
「…そうですか」
大河の言葉に、早く会いたかったのは自分だけかと思った舞奈は、ついふてくされた顔をする。
そんな舞奈の顔を見た大河は、舞奈の頭を撫でで、付け足す。
「もちろん、舞奈に早く会いたかったよ」
その言葉が嬉しくて、舞奈は大河にぎゅうと抱きつく。
(先生の香り…)
フワッと香大河の香りが嬉しくて、舞奈はますます抱きつく腕に力を込めた。