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優しい彼の悪魔の顔
第3章 お仕置き
「俺の言うとおりにすれば、大丈夫だから」

リョーは優しく言うと、ミコの体を起こした。
けれども、足はまだ固定されたままだ。

「どうせならきちんと顔も見たいしね」

ミコの背中にソファにあったクッションを重ねて置く。
もたれても、寝転がらないように。



足を開いたまま座ったミコは、恥ずかしさに気が狂いそうだった。
自分で決めたとは言え今からリョーの目の前でオナニーをする。

まだ電マを使えるだけ、ましなのかな。

ミコは思考がおかしくなったかと思った。


「はい、これ」


リョーはミコの横にコンセントにつないだ電マを置く。
ピンクの胴体に白い頭。

ぼんやりとミコはそんなことを思う。

横に置かれたけれども、手に取る勇気がない。

どうしよう。


ふと顔をあげると、リョーはミコの足元の床に座り、まだワインを飲みながらミコを待っていた。

ニヤリ、とリョーが笑う。

「ここ、特等席。ミコのパンツ丸見え。でも失敗したなぁ。パンツ脱がせとけばよかった」

「なっ、やだっ」

「まだ出た、ミコのやだ。あんまりやだやだ言うと、そのパンツハサミで切っちゃうよ」

「んん」



やだ、と言いそうになる自分をなんとか抑えた。

「まだ?ミコ」



リョーはまるで子供がおねだりするようにわくわくした顔をしながら聞いてくる。


ミコは決意したものの、どうしても動き出せずに固まっていた。



「あ、そっか。使い方わからないんだもんね。ごめんごめん、ちゃんと教えるから。ほら、まずはそれ、持って」



ミコは言われるがまま、それを手に取る。


「真ん中にスイッチあるでしょ?それ、入れてみてよ」


ミコは震える手で、スイッチを少し上に動かした。



ブイーーーーン





さっきのローターとは比較にならないくらいの、大きな音。

それだけではない、先端からかなり離れているのに、手元に伝わる振動。


これを?

どうしよう。



「じゃ、それをクリに当てて。安心して、恥ずかしいのなんて一瞬だから」



ミコは目をつぶり、リョーから見えないように顔を背けながら、それを一番敏感な部分に当てた。
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