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優しい彼の悪魔の顔
第1章 はじまり
「若いときは色々あったけどさ、さすがに俺も落ち着いちゃったし。ちゃんとした彼女以外とはしないから、安心してよ」
ミコはその言葉に傷つく。
彼女はしばらくいないって言ってた。
しばらくって、どのくらい?
もちろん何かあったら、やっぱり困る。
でも。
お前のことは女として見ていないよ。
そう宣告されたかのよう。
泣きそうになるのをこらえて、ミコは笑顔を作った。
「じゃあ帰りのタクシーちゃんと手配してくれるなら、行く」
気がついたら口走っていた。