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優しい彼の悪魔の顔
第4章 嘘
またしても絶頂を迎え、ミコは息を荒くしながら放心していた。
リョーはそんな乱れたミコの髪を整えながら、ミコの息が落ち着くのを待つ。

「ミコ?気持ちよかった?」

ミコはどう答えていいかわからず、静かに頷く。

「そっか」


そう言うとリョーはベットの脇に転がったローターたちを棚に戻し、ごそごそと棚を整理してはじめた。


ミコはベットに寝たまま、体を隠すこともせず、ただ疲労で重くなった体を落ち着かせた。




これで、おしまい、なのかな?
なんだろう、あんなにイッたのに、もう疲れてるのに、物足りない。

リョーのが、欲しい。









ミコが心の中でつぶやいた声が聞こえたのか、リョーが振り向く。

「ミコ、まさかまだ満足してないの?」

「そんなこと、ない!でも…」

「なに?」

「リョーは…?」


平気なの?
言いたい言葉をつぐんだ。

まるでこれじゃあ、私がリョーのを欲しがってるみたい。



「俺?俺は大丈夫だよ。最初に言ったでしょ、SEXはしないって。スキンシップだけで十分」

リョーは軽く笑う。

でも…。





「物足りないの?ミコ。しょーがないなぁ、あとちょっとだけ付き合ってあげるよ」

棚の整理が終わったのか、またしてもリョーが覆いかぶさってきた。

「リョー、もう大丈夫だから、だから、あっ、んんっ」


リョーはするっとミコの中へまたしても指を挿入する。


「ごめん、ミコ。やっぱり俺、我慢できないかも」


重なりながらミコの耳元で囁く。


「うん、んんっ、あっ、リョー」

ミコは嬉しくなってリョーの背中に腕を回す。

「ミコは?どうして欲しいの?」

「あん、んんっ、…入れて…」



ミコは、最初の恥じらいなどなかったかのように、素直に言葉を紡ぎ始めた。
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