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優しい彼の悪魔の顔
第5章 お仕置き その2
あ、コーヒーの香り…


ミコは目を覚ますとベットに起き上がる。
見るとリョーがソファーに座り、テレビを見ていた。

朝の情報番組。
気がつくとカーテンの開いた大きな窓の外はすっかり澄み切った青空だ。

「あ、起きた?おはようミコ」



物音で気がついたのかリョーが振り返りながらいつもの顔で挨拶をする。

「お、おはよう…」
「ミコもコーヒー飲む?ちょっと待ってて、すぐ用意するから」

リョーはそのまま扉を開けてキッチンへ行く。



昨日、あのまま眠っちゃったんだ…。

ミコは一糸纏わぬ姿を見て、布団をたくし上げる。

やっぱり、夢じゃない。
昨日リョーにいいように遊ばれて、気を失って。

どんな顔してリョーと向き合えばいいの!?




「はい、コーヒー。あと、これ着替え。Tシャツとハーパンしかないけど」
しばらくして戻ったリョーはコーヒーをテーブルに置くと、ミコの横に着替えを置いた。
そのままソファーに戻り、テレビを見ている。

ミコはそれでも布団に隠れながら渡された服を着た。


「はい、ミルクと砂糖多めが好きなんだよね?」

ベットから出たミコにコーヒーの入ったマグカップを見せる。
ミコはそれを受け取るためにソファーに座った。


「ぐっすり寝てたから、そのままにしちゃってごめんね。よく寝れた?」

ミコはマグカップを口に運びながら頷く。

リョーの髪が湿ってる。
お風呂入ったのかな。
いつから起きてたんだろう。

横顔を盗み見ながらコーヒーを味わう。

少し濃いめ。
でも疲れた体にはすんなりとたっぷり入った砂糖が染み込む。


「ミコもシャワー浴びておいでよ。今日休みなんだし、これからどこか行く?それとも家に帰る?」

昨日のことなんてなかったようにいつも通りにリョーが聞く。

「…帰る」

どんな反応をしていいのか、何を話していいのかもわからない。
ミコはなんとか声を絞り出した。

「そっか。じゃあ準備できたら送るよ。せっかくの休みなんだし、ゆっくりしたかったけどなぁ」

ミコはどんな顔をしていいのかわからず、顔を背けたまま無言でコーヒーを飲み干した。
ミコの態度を気にとめることもなく、リョーはいつもと一緒。

何もなかったってこと?


ミコはリョーの態度が理解ができずにどんどん落ち込んでいった。
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