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優しい彼の悪魔の顔
第5章 お仕置き その2
シャワーを浴び、やっぱりちゃんとしないと、と急いで化粧をする。
時間はないけど念入りに。

クローゼットを開けて、ミコは最近買ったばかりのパステルカラーのワンピースを手に取る。


「はは、昨日あんなことされたのに、何おしゃれしようとしてるんだろう…」

ミコは我に返った。
また昨日の出来事が頭をよぎる。

見たことがないリョーの顔。
いつもの優しい笑顔じゃなくて、ただただおもしろいものを見つけたっていう意地悪な顔。
あのたくさんの言葉たち。


悔しさと同時に、ミコは体が熱くなるのを感じる。

「もう、忘れる!」

リョーが何もなかった振りをしてるんだから、私だってそうするんだから。




ミコは決意すると、手に取ったワンピースに着替えた。

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