この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
優しい彼の悪魔の顔
第6章 ドライブ
夜ご飯はミコの家の近くの和食屋へ。
仕事終わりにリョーに送ってもらうついでに何度か二人で訪れた場所だ。
年季の入った、でも敷居の高くないその店はお互い一人暮らしの二人のお気に入りだ。
食事をしている間もリョーはまったく変わらなかった。
ミコもリョーに合わせていつもと同じように振る舞う。
最後の会計をおわびにおごる、というミコの言葉を遮ってリョーが財布を出した。
「ミコ?もう帰らないとだめ?せっかくだからドライブしようよ」
車に戻ったミコにリョーが問いかける。
普段のリョーに警戒心を解いて、すっかり機嫌を戻したミコは快諾した。
免許のないミコはどこを走っているのかもわからないまま、リョーの車に身を預けていた。
世間話をしてしばらく経った頃、喉が渇いたというリョーの言葉でコンビニに寄る。
せめてものおわびにとそこの会計はミコが出すことになった。
また車を走らせると、リョーが買ったばかりのコーヒーを飲みながら話し出した。
「これ、ありがとね」
「私こそ、ありがとう。わざわざ来てもらって、ご飯までご馳走になって」
「ううん、俺こそご飯はお礼の気持ちだから」
「え?」
ミコがリョーの顔を見ると、リョーはにやりと笑った。
「昨日の夜のミコ、ほんとに可愛かった。あんなにいやらしいミコ見せてくれた、お礼」
仕事終わりにリョーに送ってもらうついでに何度か二人で訪れた場所だ。
年季の入った、でも敷居の高くないその店はお互い一人暮らしの二人のお気に入りだ。
食事をしている間もリョーはまったく変わらなかった。
ミコもリョーに合わせていつもと同じように振る舞う。
最後の会計をおわびにおごる、というミコの言葉を遮ってリョーが財布を出した。
「ミコ?もう帰らないとだめ?せっかくだからドライブしようよ」
車に戻ったミコにリョーが問いかける。
普段のリョーに警戒心を解いて、すっかり機嫌を戻したミコは快諾した。
免許のないミコはどこを走っているのかもわからないまま、リョーの車に身を預けていた。
世間話をしてしばらく経った頃、喉が渇いたというリョーの言葉でコンビニに寄る。
せめてものおわびにとそこの会計はミコが出すことになった。
また車を走らせると、リョーが買ったばかりのコーヒーを飲みながら話し出した。
「これ、ありがとね」
「私こそ、ありがとう。わざわざ来てもらって、ご飯までご馳走になって」
「ううん、俺こそご飯はお礼の気持ちだから」
「え?」
ミコがリョーの顔を見ると、リョーはにやりと笑った。
「昨日の夜のミコ、ほんとに可愛かった。あんなにいやらしいミコ見せてくれた、お礼」