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優しい彼の悪魔の顔
第6章 ドライブ
「なんで?昨日あんなことされたらさ、普通はご飯食べたりドライブなんてしないでしょ。ミコってほんと淫乱だよね。口ではやだやだ言ってても、ほんとは期待して今日もそんなミニスカートで、俺のこと誘ってくるし」

「誘ってなんか、ないっ…」

「ふーん。じゃあ、昨日のは、ミコは気持ちよくなかったんだ?」

「あんなの、好きじゃないっ」



ミコが叫ぶと、リョーは近くの空き地に車をとめた。
気がつくともう市街地を離れ、あたりには何もない。
人の気配もない。


まさか、ここでこのまま?
ミコは嫌な予感に汗ばむ手を握りしめた。




「じゃあさ。賭けをしよう」

「賭け?」

「今、絶対に昨日のこと思い出してたでしょ?もしもミコがほんとにあれを嫌いって言うんなら、俺このまま何もしないでちゃんとミコを、送るよ」


ミコは真顔になったリョーから目をそらせないでいた。


「でも、もしもミコが嘘ついてたってわかったら、その時はどうなってもしかたないよね?」


「ど、どういうこと?」



「んー?簡単なことだよ。昨日のことを思い出して、もしもミコが濡らしてたら続きをする。昨日ミコ感じすぎて気を失っちゃったからね」

「なっ!?」



ミコは暗闇でも顔が赤くなっているのを感じた。

また、リョーのペース。









それに、ミコは気がついた。
リョーの言葉に、体が昨日の快感を思い出して、疼いている。

ミコの大事な部分が、湿り気を帯びてきていることも。






「そんな賭け、やだ…」

「いいじゃん。昨日のあれ、嫌いなんでしょ。だったら大丈夫でしょ。ほら、確かめてあげるよ」




リョーがシートベルトを外す。



「やだっ、やめてっ」


「ほら、おとなしくして。どうしてすぐに暴れるかなぁ、手がかかるコだね、ほんと」


全力で抵抗するミコの両手をいとも簡単に掴み取り、ミコの頭上に持っていく。
リョーはそのまま片手でミコの両手を押さえ込んだ。

「やだっ、やめてっ」

「大丈夫大丈夫、確認するだけなんだから、ほら、おとなしくして」





ミコは自由な足をバタバタと動かし、リョーの手をなんとか食い止めようとする。

それでも、手の動きを封じられたミコは完全に不利だ。

第一、見た目と違い鍛えられたリョーの腕は、びくともしない。



「ほーら、到着」
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