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優しい彼の悪魔の顔
第9章 視線
一人、暗い夜道を歩く。
駅を出ると、交通量の多い国道沿いをまっすぐ進む。
コンビニのある交差点を曲がると、すぐにミコの住むアパートだった。
角を曲がったとき、ミコの目に見慣れた黒いミニバンが映る。
アパートのすぐ前。
間違えるはずかない、リョーの車だ。
どうしたらいいかわからず、立ち止まってしまったミコ。
運転席から、やはり仕事帰りのスーツ姿のリョーが現れた。
「こんばんは、ミコ。全然メール返してくれないから、何かあったかと思って、家まで来ちゃったよ」
「あ、ご、ごめん。ちょっと、忙しくて…」
「ふーん?」
リョーは慌てて答えるミコをじっと見る。
ドクドクと、呼吸が速くなってる。
ミコは胸に手をやりながら、なんとか平静を装う。
「こんな遅い時間ってことは、ご飯でも食べてきたの?」
「ううん、残業で」
「そっか、ほんとに忙しそうだね」
リョーは少し考えると、ミコの手を取った。
「じゃ、飯でも食うか」
ミコが答えるよりも先に、リョーはミコを助手席へ誘う。
断る言い訳が見つからないミコは、誘われるがままに、半ば強引に車に乗せられていた。
駅を出ると、交通量の多い国道沿いをまっすぐ進む。
コンビニのある交差点を曲がると、すぐにミコの住むアパートだった。
角を曲がったとき、ミコの目に見慣れた黒いミニバンが映る。
アパートのすぐ前。
間違えるはずかない、リョーの車だ。
どうしたらいいかわからず、立ち止まってしまったミコ。
運転席から、やはり仕事帰りのスーツ姿のリョーが現れた。
「こんばんは、ミコ。全然メール返してくれないから、何かあったかと思って、家まで来ちゃったよ」
「あ、ご、ごめん。ちょっと、忙しくて…」
「ふーん?」
リョーは慌てて答えるミコをじっと見る。
ドクドクと、呼吸が速くなってる。
ミコは胸に手をやりながら、なんとか平静を装う。
「こんな遅い時間ってことは、ご飯でも食べてきたの?」
「ううん、残業で」
「そっか、ほんとに忙しそうだね」
リョーは少し考えると、ミコの手を取った。
「じゃ、飯でも食うか」
ミコが答えるよりも先に、リョーはミコを助手席へ誘う。
断る言い訳が見つからないミコは、誘われるがままに、半ば強引に車に乗せられていた。