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優しい彼の悪魔の顔
第9章 視線
「ね、まだ?」

リョーは楽しそうに笑いながら、目の前で必死に胸と下半身を手で隠しながら立ち尽くすミコを眺める。

「無理だよ、許して」

「だーめ。ほんとにごめんって思うならそれくらいできるでしょ?」

「だから、これからはちゃんと連絡とるから…」

「だったら、早く見せて。そしたらその言葉信じるよ。それとも、この前みたいにどうしたらいいか、また教えたほうがいい?」

ぶんぶんっと首を振る。

「ほら、早く。こないだは喜んでオナニーしてたじゃん。それと同じようにすればいいんだよ」

「でも…」


ミコは、どうしていいかわからず、俯く。






電話もメールも無視したこと。
悪いと思ってるなら、俺の言うこと聞くんだよ?

その言葉から始まった。

リョーのすぐ目の前で、一枚一枚、自ら衣服を脱いだ。
下着姿になり、戸惑うミコに、さらにリョーは無言で圧力をかけ、ミコはおとなしく従うしかなかった。


けれど。


裸になり、全身を真っ赤に震わせるミコに、リョーはさらなる要求をしたのだ。

「そのテーブルにのって、俺の目の前で、オナニーしてみてよ」

リョーが指差したのは、リョーの座るソファーの目の前にある、ガラスの大きなローテーブルだった。
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