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優しい彼の悪魔の顔
第9章 視線
なんだか、リョーに触られたところが、熱い…。

しばらくすると、いいようのない疼きが体中を駆け巡る。

たった数秒触れられただけなのに、物足りないような、まるでもっと触れられたくて、むずむずした感じ。

自然と、ミコは熱を持った体を震わせる。

「すごいね、どんどん溢れてくる。ビデオに撮られて、俺にじっくり見られて、そんなに興奮するの?」

「…そんなんじゃ、ない…」

「じゃあ、どうしたの?」

ミコは潤み始めた瞳をリョーに向ける。

ニコニコと笑いながら、でもその表情はミコの反応をただただ面白がっている。

「お薬、効いてきたみたいだね」

「何を、塗ったの?」

「はは、聞かなくても気がついてるでしょ?媚薬だよ。本当に効くか半信半疑だったんだけど。どうなの、ミコ?効果はあるのかな?」

媚薬?そんなものが、本当に実在するの?

むず痒いような、体の感覚。

「ね、ちょっと胸触ってみてよ、どんな感じ?」

早く触れて欲しくて、その突起ははち切れそうなほど膨らんでいる。

ミコはその言葉に、頭の中ではイヤだと思いながらも、待ちきれない正直な体は指を動かす。

「ひやぁっ」

軽くかすめただけの指に、全身が震えるほどの衝撃が走る。

「どうしたの?感じてるの?」

リョーが追い打ちをかける。

ミコは首を振るが、刺激を与えられた体は止まらない。

ミコの指は、別の人格を持ったかのように、そこを責める。

「はっ、あっ、ああっ」

イヤだイヤだイヤだ。

頭の中の声は叫ぶのに、口から漏れるのは甘い声。

たったこれだけのことで、ミコは頭が真っ白になるような感覚になる。

「すごいね、そんなに腰くねらせて。俺が触ったときよりも感じてるみたいだね。なんだか悔しいなぁ」

リョーの言葉も、もうミコには届かない。

ミコの二つの手は、ひたすら二つの突起を弄ぶ。

「そろそろ、そのぐちょぐちょのところも触って欲しそうだよ?」
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