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優しい彼の悪魔の顔
第9章 視線
ゆっくりと降りるミコの右手。

怖い、今ここに触れられたら、私どうなっちゃうの?

そう考えても、ミコの右手はリョーの言葉に唆され、勝手に動く。

「いやぁぁっ、あぁっ」

あまりにもの刺激に、体は仰け反り、腰が浮く。

それでも目的地に到達した指は、さらに刺激を送ろうと動きだす。

「あっ、ああっ、だめぇ、これ、いっちゃう…」

たったの、数秒。

ミコは完全に真っ白になった。




「へぇ、すごいね。そんだけでいっちゃうなんて、ほんと、淫乱な体」

全身で息をするミコの姿をもっとはっきりと映そうと、リョーは三脚からカメラを外す。

「ミコ、そんなんじゃ満足できてないでしょ?もっと触っていいんだよ」

「やだ、こんなの、もう無理だよ…」

そうは言うが、ミコの熱を持った下半身はもっともっととどんどん潤いを深める。

「んっく、やっ、むりぃ、やぁ」

もう恥ずかしさなどない。

想像以上の快楽に狂ってしまいそうな自分をとめるだけで精一杯だ。

ミコはまたしても、絶頂を迎える。


リョーはミコの濡れた部分にカメラを近づける。

「やっ、撮らないでぇ」

「ね、でもここすごいヒクヒクしてるよ。どうして欲しいのかな?」

「そんな、こと…、わかんないっ」

リョーの視線だけで、そこはさらに熱を持つ。

見られてるだけなのに、まるで視線という指で触れられているようだ。


フッとリョーが秘部に息をかける。

それだけでミコの体は大きく震える。

「もう、たすけて…、こんなの、死んじゃうよ…」


自然と溢れた涙を零しながら、永遠に続くような快楽の波に、ミコは溺れた。
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