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優しい彼の悪魔の顔
第9章 視線
ぐったりしたミコを、リョーは抱きかかえる。

「ミコ、見て。水たまりできてるよ」

テーブルの上には、小さな水たまり。

ミコはリョーの体を叩く。

「なんで、こんな意地悪ばっかり…」

「今日のは俺じゃないでしょ。みこが自分でしてたくせに」

リョーのスイッチは入ったまま。

いや、いつも以上にリョーはミコをさらに弄びたくてしかたがない。


「ほら、ベッド行くよ」

抵抗する力も残っていないミコを抱いたまま、リョーはビデオのスイッチを切った。
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