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優しい彼の悪魔の顔
第11章 帰り道
ミコがほっと服を正そうとすると、またしてもリョーの手が伸びてくる。

白いスカートから覗く太ももをゆっくりと撫でる。

「やだ、だめだよ」

「ん?何が?」

完全にリョーはスイッチの入った顔をしていた。


するすると、リョーの手がスカートの中へ潜ろうとすると、必死にミコは両手でその手を止めた。

「待って、やっ、んんっ」

左腕でミコの頭を抱き寄せると、リョーはまたしても唇を重ねる。

抵抗も虚しく、リョーの指は簡単にミコの下着に辿り着き、その隙間から中へと侵入した。

「やっぱり、すごい濡れてるじゃん」

「やぁっ」

「あ、あんまり大きな声出さないほうがいいよ?外に丸聞こえなんだから」

「だったら、やめて…」

「ほんとにいいの?」

リョーは指で溢れ出した液をすくうと、一番敏感な部分にこすりつける。

「ミコはここが大好きだもんね」

「あっ、んん」

「ほら、声大きいから」

リョーはそう言いながらも手を休める気配はない。
ミコは必死に自らの手の甲で口を塞ぐも、その隙間からはどんどん声がもれている。

ミコを腕に抱きながら、たったの指一本で翻弄していく。
必死に顔を歪めながら声を押し殺そうとしているミコの姿に、リョーは一箇所だけをさらに執拗に責め出した。



身動きのとれない車内で、段々とミコの声が高く上ずっていく。

「やっ、あっ、もうだめぇ」

ミコが体を仰け反らし、絶頂に向かおうとした瞬間、リョーの手が止まった。
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