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優しい彼の悪魔の顔
第12章 変化
「最近、変だよ、どうしたの?」
リョーは腕の中のミコに問いかける。
そういえば、いつもは事が終わるといつ眠りに落ちたかわからないくらいにすぐに寝てしまって、こんな風にベッドの中で会話することなんて以前はなかったな。
ミコは心の中で呟く。
「…変なのは、リョーでしょ?」
そう言うミコの頭をいつものようにリョーは撫でる。
「俺?どこが?」
「なんか、優しすぎるし。その…、エッチだって前みたいな感じじゃないし」
「でも、ミコはこういうのがいいんじゃないの?」
そう。
普通に肌を重ねて、体温を感じて。
冷たい機械に遊ばれるんじゃなくて。
それを求めたのは、ミコだったはず。
弄ばれるような行為を嫌だと何度も訴えたのは、自分自身。
「だけど、こんなのがしたかったんじゃない」
「じゃあ、どういうふうにして欲しいの?いじめられるのは嫌。でも普通のSEXも嫌。それじゃわかんないよ?」
答えが見つからないまま、ミコは目の前にあるリョーの顔を見つめる。
目で問いかけるその顔は、いつものリョー。
決して乱れることのない、昼間のリョーの顔。
「…わたしは、リョーが好きだよ」
ミコは答える代わりに呟いた。
リョーは腕の中のミコに問いかける。
そういえば、いつもは事が終わるといつ眠りに落ちたかわからないくらいにすぐに寝てしまって、こんな風にベッドの中で会話することなんて以前はなかったな。
ミコは心の中で呟く。
「…変なのは、リョーでしょ?」
そう言うミコの頭をいつものようにリョーは撫でる。
「俺?どこが?」
「なんか、優しすぎるし。その…、エッチだって前みたいな感じじゃないし」
「でも、ミコはこういうのがいいんじゃないの?」
そう。
普通に肌を重ねて、体温を感じて。
冷たい機械に遊ばれるんじゃなくて。
それを求めたのは、ミコだったはず。
弄ばれるような行為を嫌だと何度も訴えたのは、自分自身。
「だけど、こんなのがしたかったんじゃない」
「じゃあ、どういうふうにして欲しいの?いじめられるのは嫌。でも普通のSEXも嫌。それじゃわかんないよ?」
答えが見つからないまま、ミコは目の前にあるリョーの顔を見つめる。
目で問いかけるその顔は、いつものリョー。
決して乱れることのない、昼間のリョーの顔。
「…わたしは、リョーが好きだよ」
ミコは答える代わりに呟いた。