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優しい彼の悪魔の顔
第12章 変化
その言葉通りに、ひたすらリョーの口はミコの触れて欲しい場所を通り過ぎる。

首筋から降りたまま、徐々に大きく膨らんだ胸を撫でるが、その一番先端には届かない。

リョーの柔らかい唇と、ざらっとした舌はミコの全身を味わう。

「…リョー、もう…」

「ん?」

「お願い、焦らさないで…」

「ダメだよ、どんだけ俺が焦らされたと思ってんの?」

ミコは胸の上にあるリョーの頭を抱え、なんとか触れてもらおうと体を捩る。
けれどリョーの舌はするりとそこを避け、先端の周りを円を描くようにする。

「…リョー、ね、お願い、気持ちよくして」

待ちきれずに潤んだ瞳を見たリョーは、いやらしく笑った。

「もっと激しくして欲しいの?」

ミコは小さく首を縦に振る。

「いいよ、その代わりミコが泣いて嫌がっても、ミコは俺の好きにするからね」

「…うん、だから、お願いっ」

リョーはそれを聞くと、ついにはち切れそうな先端を口に含んだ。
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