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ただそこに君がいた
第2章 いつからか
だからこのまま…
『春季…、………く』
『あ?何だよ…?』
『行くってば……春季の、部屋…』
『…だから、それはやめたっつっただろ。』
できればこのまま…訳も分からず、抱いてしまいたかったんだ。
『お願、い……』
『……なんで。抱かせてくんねぇのかよ。』
一度冷静に戻ったらおしまいだ。どちらも謝って、今のはなかったことにしようってなる。お互いに正しい選択をするだろう。でも、そうなりゃもう二度とお前を抱けやしない。
『違…うの…』
完全にのぼせたらしい一夏が、鬱ら鬱ら続ける。
『ベッド…ベッドいこ…?』
『………うそつけ。出たらそのまま帰るだろ。』
ここまでか。
おれも浸かりすぎた。熱くてボーッとして、とてもセックスできる感じじゃねぇや。もう…おわりだな。