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妄想シンドローム
第3章 類はなんとやら





 杏璃と由奈は互いの秘密を打ち明け合ってスッキリして、もう暫く話そうかという流れになる。小腹も空いたことだし、そこで昼食を共にすることにした。


 注文したハンバーガーにかぶりついてジュースで流し込んだ由奈が「それにしても」と切り出す。


 杏璃も彼女に倣ってジュースを口に含む。


「杏璃ちゃんと幼なじみ君? の計画だけじゃ物足りなくない? 私ならアレちょん切って、目の前でみじん切りにしてやるくらいやらなきゃ気が収まらないけど」


「ふごっ……!?」


 えげつない発言に、危うくジュースをテーブルにまき散らしそうになる。鼻には少し逆流してしまい、奥がツンとした。


「もしくはゲイのお兄さんにお金掴ませて、汚しまくってやるのもいいかもー!」


 キャッキャとひどく楽しげに語る由奈。発言だけでなく彼女は性格もえげつないようだ。


「それは流石に……」


「えー! 杏璃ちゃん甘いよぉ!」


「いや、うん……。犯罪者になるのはちょっと……」


「まぁねぇ。じゃあさ! 私も協力する! 漫画ならたーくさんあるから貸すよ」


「ほんと!?」


「うん、もちろん」









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