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妄想シンドローム
第3章 類はなんとやら
ルルは人懐っこい性格なのか、寝る間際になる頃にはすっかり総一に懐いていた。
総一が動くとルルもあとを付いてくるし、総一が座ると膝の上にすぐ乗ってくる。
そんなルルに総一はメロメロで、躾のために寝るときはゲージに入れようと思ったが、悲しそうに見上げてくる彼女に負けて、ルルを自分のベッドに入れてしまった。
「そういえばまだ言ってなかったよね。ルル、今日からよろしくね。おやすみ」
眠そうに枕元で丸くなるルルに声をかけると、彼女は青い目を総一に向け、顔を寄せてきた。
総一はルルの頭を優しい手つきで撫で、彼女におやすみのキスをする。
ルルが一瞬微笑んだ気がした。
こんな穏やかな気持ちで眠りに就くのは、そして目覚めるのが楽しみなのはいつ以来だろうか。
仕事で嫌なことがあっても、ルルがいたら頑張れる気がする。
そんなことを考えて夢へと落ちていった翌朝、事件は起こる。
スマホのアラームに起こされた総一の視界に、あり得ない光景が広がった。
白く透き通るような肌、長くて白い髪の毛の真っ白な美少女が総一の隣で寝息を立てていたのだ。
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