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want to be ...【短編集】
第7章 温泉旅行 3日目
大粒の涙で滲む視界に、同じく大粒の涙を零して泣く蒼汰が映る。
「…っ、ほんと…っ最悪だったね…?」
「ん…」
「大っ嫌いだって何度も思ったの…
でも離れられなかったよ。離れたくなかったっ…」
「うん…、ありがとう…」
「ほんとに、大っ嫌いだったんだよ…?」
「でも、今一緒にいてくれてる…。
俺は杏奈を大っ嫌いだなんて思った事、一度もないよ」
「…!」
「泣かせたい、啼かせたいのは俺の性癖。
こんなん、ほんとに好きな女にしかしねぇよ…?」
「それほんと異常だから…っ」
「今だって最高に興奮してる…。啼かせたい…」
「変態…」
「大樹みたいに、杏奈の事監禁したいとも思ってた…」
「怖いー…」
「監禁してひたすら抱いて精液まみれにしたいとか思った…」
「怖すぎだー…」
そういう性癖持ってるの、知ってたけど…
「一生ベッドから離したくないとか鎖つけたいとか
離れようもんなら殺そうかとか思った事ある…」
うわぁ…
この人ヤンデレかもしれない…
「まあ流石に殺そうとかは思わなかったけど…」
「それは思われたら困る…」
ぎゅうう、と抱き締められ、長い間ずっと浸かってるから若干のぼせてきてる。
「でもな、杏奈。こんな風に束縛してまで
離したくないって思ったのお前にだけだから。
杏奈がいない生活とか想像出来ねー…」
「あたしも。蒼汰のお陰で今のあたしがあるんだよ?」
「…俺も。杏奈いないとたぶん今生きてない…」
「こっ…怖い事言わないで」
「いや、ほんとに。生きる希望失ってた」
「…っ、蒼汰?え…っ」
「ほんとさ…お前に出会えて最高に幸せ。
逃がさない…絶対離してやらないから」
「っ…!」
蒼汰から放たれる妖艶な雰囲気に後ずさりしてると、岩を背に閉じ込められてしまう。
「…我慢の限界。抱く」
「…!待って待って、ちょっと待っ、あ…!」
抱き上げられて岩に座らされ、中に入ってきた蒼汰の指。
「…エッロ。何これ…洪水ですけど」
「〜っ…やっ、ぁ…っ」
こぷ、と音を立てて蒼汰の指を飲み込み、あたしは更に蜜を溢れさせる。
「ほら。見て…これ」
「いや、や、…っ」