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want to be ...【短編集】
第8章 矢野家訪問
「…蒼汰」
真っ赤な顔で、涙目で。
俺を見上げて。
濡れた唇で、俺の名前を呼んだ杏奈。
「…ん?」
やけに可愛い杏奈に、俺の心臓も高まって。
続きを、促すと。
首に腕を絡められ、押し倒された。
「…!?」
目を見開く俺の身体にまたがった杏奈に、艶かしい舌で唇を舐め取られる。
「…今日、は。あたしが蒼汰を抱く。
いつも気持ち良くしてくれるから、
今日はあたしが蒼汰を気持ちよくする…っ」
そのまま、再び唇を重ねられて。
いつもと違いすぎる杏奈の様子に、俺の下半身は見事に勃ち上がった。
「…っ、…ん」
杏奈は舌を絡めながら、俺のパジャマのズボンの裾から手を忍ばせて。
硬く盛り上がったモノをひと撫でした。
「…!」
思わず細い身体を抱くと、更に濃厚に舌を絡めてきた杏奈。
ちょ、
待っ
…て。
…やられた。
俺のはだけたパジャマを脱がし、胸板に舌を這わせて…
やがて、乳首を口に含まれる。
「…っ、杏奈…っ」
されるままになりながらも、何とか杏奈のパジャマの上を脱がせた。
俺を上目遣いで見上げ、唇を重ねてきた杏奈。
舌を絡めながらお互いの下のパジャマを脱がせて。
俺は全裸だけど、杏奈は下着上下はまだ身につけてて…
すぐにでも突っ込みたい衝動を堪え、俺の下半身に移動する杏奈を見つめた。
「…杏奈、喉…っ」
「…ん。誰かさんのせいで凄くイガイガする」
「…っ、悪ぃ…」
謝る俺を上目遣いで見つめ、愚息を口に含んだ杏奈。
「っ…!」
ヤバい…
つーか何でこんな積極的なんだよ…!
根元を右手で軽く持ち、スジに舌を這わして亀頭に小さくキスを落とした杏奈。
それからひたすら亀頭を攻められ、気持ちよすぎて思わず涙が浮かぶ。
カリだけを口に含んだかと思うと、右手を軽く動かしながらゆっくり口内に出し入れされて…
時折上目遣いで俺を見上げ、目が合うとゆっくりと長い睫毛を伏せる。
未だぎこちない舌遣い、杏奈の口から時折洩れる吐息。
俺を気持ちよくさせてくれようとしているのが、痛いほど伝わってくる。