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want to be ...【短編集】
第2章 ペアルック






…起きてたんかい。


「…無理。足りない」


「ぁんっ…」


横向きになってた杏奈の身体を仰向けにして覆い被さり、深く唇を塞いだ。


「んんっ…ん、んふ…」


もう舌が麻痺してる気がする…


体力はかなり吸い取られてて、身体が重くて思うように動かなくて…きっと自力で立てない。


…だから、逃げられない…


そして目覚めて感じる、シーツに触れてる自分の肌の変な感触。


お尻とか腰辺り、ぬるぬるしてる…


…蒼汰、まさか…


「…ねぇ、あたしに何かしてたでしょ」


そう言って睨むとニッと笑う蒼汰。


「10回くらい抱いた」


「…うぅ、ドヤ顔すんなバーカ…もう疲れたぁ〜…」


「俺は疲れてない」


「もう気持ちよすぎて意味分かんないー…」


「新しい世界切り開けば?」


「…えぇ?意味分かんない〜」


「おかしくなっちまえ」


「やだぁあ。…うぅう」


なんて言いながら、身体はまだ…蒼汰の太いものを求めてじわりと濡れる。


それに、蒼汰もきっと気付いてる…


「…ま、俺はヤり疲れるまでお前の事抱くから」


「…っ、あぁん、もうやなのにぃ…っあぁ…っ!」


一気に入ってきた蒼汰のモノ。


すぐに激しく突かれて、シーツをぎゅっと掴んだまま悶えるように喘ぐ。


「…手はこっち」


「…っはぁ、あぁっ、あ…!」


両手の指を絡めてぎゅっと繋がれ、蒼汰の突く勢いが激しくなる。


蒼汰のモノがある部分を掠めた時、身体が快楽によって大きく震えた。


「…ここか」


「…いやっ!だめ、だめっ!
もう無理もうイけなっ!…っあ!っひぃやぁぁぁあ!」


勢いよくその部分を集中的に突かれ続け、気持ち悪い程の快楽に身体が大きく仰け反る。


「…っ、…っあぁぁあ!やぁぁああぁっ」


少しの間声が出せなくて、ようやく出た声は今まで喘ぎすぎたせいで掠れ気味。


「もうっ…っうぅ、あぁ…っ、っ
イくぅう!やだやだっうぅうっあぁぁあー!」


叫んで何度目か分からない絶頂を迎え、俺をきつく締め付ける杏奈。


「ぐ、…っう、はぁ…」


締め付けられた事によって訪れた快楽に耐えるように奥歯を噛み締め、再び律動を再開する。


…足りない。


マジで足りない…杏奈が足りない。


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