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逢瀬は月見橋で
第3章 逢瀬・・

今夜も月がきれい・・

月見橋の上で夜空を見上げる。
天の川まで見えるのは田舎町の特権だ。

一週間前、あの男との約束。

ここでまた逢瀬・・

そしたら下着を返してくれる。
本当に返してくれるのだろうか。
それより、本当にここに来るのだろうか・・


腕時計を見ると秒針があと一周すれば8時になる。
約束の時間だ。

その時、かさっかさっと草履を引きずるような足音が聞こえてきた。
音のほうに顔を向けると・・
あの男だった。

先週と同じ、シャツを羽織り胸をはだけて
あたしの顔を見ると女のような繊細な笑顔を見せた。


「やあ。ちゃんと約束守ってくれたんだ」


男は片手に持っていた小さな袋を振って見せる。
彼も約束を守ったみたいだ。


「そりゃそうよ。
 パンツ返してもらわなきゃ。
 あんたこそ、ちゃんと持ってきてくれたんだね」


手を差し出すと、袋を渡された。
かわいい猫の絵の描いてある紙袋。

中をのぞいてみると、どうやら洗濯してくれたらしい。
柔軟剤の匂いがしてきれいにたたまれてあった。



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