この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
運命という名の恋
第1章 運
「ありがとうございました」
こっちを見ないで、ゆっくりと上がって行く階数の点滅を眺めながらそう言うから
「あんな所には呼び出されても行くな。
上杉さんは休み時間でも、鎌田さんは就業中だろ?」
「はい」
困ったように笑う上杉さんは確かに可愛い。
資料をもって広報の階で降りて
部のカウンターまで持ってきてくれた。
「柳下さん、遅いです~」
と山口が口をとがらせた。
だったら、自分で行け!
「もう~加藤さん待ちきれなくて出かけましたよ」
はぁ・・・そうですか。
「私も一緒に行くはずだったのに、柳下さんと資料と一緒に来いって」
はぁ・・・そうですか。
「もう~」
こいつ・・・俺の方が先輩って知ってるよな?
そんな山口との会話を聞いていた上杉さんがクスクス笑い出した。
「柳下さんって噂通り面白い人なんですね」
面白いって・・・どんな噂だよ。
「あら。上杉さんじゃない。どうしたの?」
「資料を持つの手伝ってくれたんだよ」
「女の子に持たせたの!」
持たせたって・・・
「私が持たせてほしいとお願いしたんです。
地下で色々ありまして」
「またぁ?もう!しょうがないわね!早く彼氏作りなさいよ」
「はい。そのうち」
こっちを見ないで、ゆっくりと上がって行く階数の点滅を眺めながらそう言うから
「あんな所には呼び出されても行くな。
上杉さんは休み時間でも、鎌田さんは就業中だろ?」
「はい」
困ったように笑う上杉さんは確かに可愛い。
資料をもって広報の階で降りて
部のカウンターまで持ってきてくれた。
「柳下さん、遅いです~」
と山口が口をとがらせた。
だったら、自分で行け!
「もう~加藤さん待ちきれなくて出かけましたよ」
はぁ・・・そうですか。
「私も一緒に行くはずだったのに、柳下さんと資料と一緒に来いって」
はぁ・・・そうですか。
「もう~」
こいつ・・・俺の方が先輩って知ってるよな?
そんな山口との会話を聞いていた上杉さんがクスクス笑い出した。
「柳下さんって噂通り面白い人なんですね」
面白いって・・・どんな噂だよ。
「あら。上杉さんじゃない。どうしたの?」
「資料を持つの手伝ってくれたんだよ」
「女の子に持たせたの!」
持たせたって・・・
「私が持たせてほしいとお願いしたんです。
地下で色々ありまして」
「またぁ?もう!しょうがないわね!早く彼氏作りなさいよ」
「はい。そのうち」