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運命という名の恋
第6章 い
由紀はコーヒーのコップを両手で持って小さく小さく飲んでいた。
「男性に触られるのが気持ち悪かったはずなのに。
柳下さんに素足を触られて。絆創膏を貼ってもらって。
手をつないだり、キスをして。
気持ち悪いどころか気持ち良かったんです」
冷たい由紀の足先を両手で温めたことを思い出した。
今も、きっと冷たい足先を、俺の手で温めてあげたい。
「柳下さんに抱かれたいと思って、勢いでついてきてしまいましたが
優しく抱いてくれて、凄く嬉しかったです」
「じゃぁ、なんでっ」
「朝起きたら、怖くなったんです。
色々です。これがって事ではなくて。本当に色々です」
「・・・・」
カタン。と小さな音を立ててカップをテーブルに置いた。
「村松さんの事とか。
運命の人の事とか。
嫌悪していると言っていたのに、キスをして抱かれて。
私の事を嘘つきだと思ってないかとか」
「そんなこと思わなかったよ」
「柳下さんのように・・・素直に言えば・・・
私が初めてだった事も。怖かったです」
「なんで?」
「この年になって、初めてってどうですか?」
「由紀まだ24だろ?」
「でも友達はドンドン経験して行って。
私もって焦る気持ちと、気持ち悪いという気持ちと。
混ぜあわさって、ずっと複雑でした」
「うん」
「でも柳下さんの反応が1番怖かったんです」
「・・・・」
「逃げ出してごめんなさい」
「男性に触られるのが気持ち悪かったはずなのに。
柳下さんに素足を触られて。絆創膏を貼ってもらって。
手をつないだり、キスをして。
気持ち悪いどころか気持ち良かったんです」
冷たい由紀の足先を両手で温めたことを思い出した。
今も、きっと冷たい足先を、俺の手で温めてあげたい。
「柳下さんに抱かれたいと思って、勢いでついてきてしまいましたが
優しく抱いてくれて、凄く嬉しかったです」
「じゃぁ、なんでっ」
「朝起きたら、怖くなったんです。
色々です。これがって事ではなくて。本当に色々です」
「・・・・」
カタン。と小さな音を立ててカップをテーブルに置いた。
「村松さんの事とか。
運命の人の事とか。
嫌悪していると言っていたのに、キスをして抱かれて。
私の事を嘘つきだと思ってないかとか」
「そんなこと思わなかったよ」
「柳下さんのように・・・素直に言えば・・・
私が初めてだった事も。怖かったです」
「なんで?」
「この年になって、初めてってどうですか?」
「由紀まだ24だろ?」
「でも友達はドンドン経験して行って。
私もって焦る気持ちと、気持ち悪いという気持ちと。
混ぜあわさって、ずっと複雑でした」
「うん」
「でも柳下さんの反応が1番怖かったんです」
「・・・・」
「逃げ出してごめんなさい」