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第10章 正直な唇

アキの性器を口に含み、
先っぽを唇で覆いながら、
舌先で舐める。

シャワーの後の性器は、
シトラスの香りが仄かに残る。

小刻みに舌を動かし、
唇を上下に動かしながら、
フェラチオを試みた。


アキは私の頭を軽く抑えて、
性器を突き出したまま見守るような視線を落とす。


「うっ‥‥‥華、気持ちいいよ」

アキが言葉を掛ける。
私は気持ちいいと言うアキに応えるように、
不慣れなフェラチオを続けた。


やがて、アキの先っぽからしょつぱい味が、
口の中に広がった。

どんなに大好きなアキのモノでも、
口の中に嫌悪感を感じ、
目を瞑り、
その汁の行き先に悩む。
口から出してしまいたい。
そんな正直な気持ちが湧く。
仕方なく喉の奥に追いやり、
飲み込んだ。



「華、
俺、考えたんだ。
華と元彼のこと」



「えっ⁉︎」

私はアキのモノを咥えながら、
驚いてアキを見上げた。