パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 恋に落ちる時

もう、諦めて寝る準備しょ…

携帯をテーブルに置き、
また、深い溜息をつく。

恋をすると、どうして携帯の呪縛に取り憑かれてしまうのだろう？

連絡が欲しいから、自分の時間の中で待つという試練を、作ってしまう。

つくづく……
私は情けない惨め女。


一瞬でも携帯から離れる為、
シャワーを浴びた。

家族の寝静まる深夜。
私は今日の事を振り返り、やっぱり情けない自分に涙する。

もっと可愛いかったら、自分に自信もあって、
人に寛大になれるのかもしれない？
ただ笑っているだけで、許される女はいいなぁ…

私は、合コンではいつも引き立て役。
名前が華なのにさ、
華のない女。

親は私が生まれた時に、華のある女性となり、
誰からも愛されるような子になりますようにと、願いを込めた名前。


完全な名前負けにも泣けてきた。