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溺れる恋は藁をも掴む
第12章 恋に落ちる時
お父さんとお母さんの出会いは、
友達の紹介。

お父さんの仕事の同僚の(間下啓介さん)の家の、
隣の家に住んでいたのが母。
間下さんと母は幼馴染み。
父が何度か間下さんの家に遊びに行くうちに、
母とも仲良くなり、一緒に遊ぶようになる。
母の友達の(中山涼子さん)も加わり、
グループ交際がスタートする。
間下さんは、お洒落でテキパキとした姉御タイプの涼子さんに、直ぐに惚れてしまったらしい。
二人の仲を取り持つように、父と母は間下さんに協力する。

そんな中で父も母を好きになり、
母も父を好きになった。

間下さんも涼子さんと付き合うようになり、
うちの両親とほぼ同時くらいに結婚をしたらしい。
今でも、間下夫婦とうちの両親は仲が良い。

間下さん夫婦は子供に恵まれなかった。

小さな頃から、お姉ちゃんや私に優しくしてくれた、
間下夫婦。

間下夫婦は、年に一度は海外旅行に行く。
お土産を持って我が家に訪れたりする。

父や母は知らない国の話を聞いて、
『いつか行きましょうね』と母は父に言う。

父が定年を迎えたら、間下夫婦のように旅行するのが夢らしい。

母は私に言う。

「涼子に沢山海外の話を聞いたから、
お父さんが定年して、
華がお嫁に行ったら、第二の夫婦生活を始めるの。
まずはイタリアかしら。
知ってる?
イタリアに旅行に行くと、才能が開けるらしいわ。
ワイドショーの占いでやっていたの。
日本から見たイタリアの方角はいいらしいのよ。
何にもないお母さんにどんな才能があるかな?
私がやってきた事は、あんたたちの子育てくらいだしね。
涼子には羨ましがられるけどさ、子供の居ない涼子はね、夫婦だけでも幸せなんだけど、子供が居たら違うんだろうなーなんて言うのよ。

ないものねだりね。

ずっと、好きなインテリアの仕事をして、
売り場のチーフにもなって、出世もしたし、
カッコイイキャリアウーマンよね。
お母さんは涼子の人生も十分幸せだと思うわ。
子育てしない分、自分の時間や自分に掛けるお金もあっただろうし、同い年なのに若々しいもの。

でも、お母さんの方が幸せかな?
お父さんの定年後には、涼子のしてきた事も手に入れられる。もうすぐだもんね」


なんて、笑いながら話す母。





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