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溺れる恋は藁をも掴む
第13章 恋の天気模様
メールの返信に妹さんの事を余り触れたくなかった。
だけど、画像まで送って貰って、何も言わないのも失礼な気がした。


妹さん、美人ですね。
東京に居たら、アイドルにスカウトされちゃいそう。
それくらい美人!
自慢の妹さんですね(*^_^*)
いろいろ、高校生が喜びそうなプレゼント、
チョイスしておきますね。
妹さんの趣向も教えて下さい。



私は見たままの感想を返信した。
顔文字で不安な気持ちを誤魔化すように。


褒めるのが苦手なんじゃない。
ありのままを褒める事に抵抗もない。
なのに…どうしてなんだろう?

僻み?

気になる誠治さんに美人の妹が居た。
それだけなのに……

誠治さんはきっと、
最も妹さんが美しく映っている写真を選んだ。
『自慢の妹』
それは手に取るように分かる。


分かり過ぎて、心がズキっと痛む。


気を取り直して、土曜に行くお店や妹さんのプレゼントを、ネットなどで検索して気を紛らわせた。





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