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溺れる恋は藁をも掴む
第14章 二十歳の恋
人混みでいっぱいのお店の中、
妹さんのお目当ての東京限定のぬいぐるみやボールペン、シャープペン、クリアファイル、お弁当箱などをGET。
学生さんが好みそうなものを一緒に選んだ。
並んで店内を歩いて探す。
これだけでもドキドキ。

「有難うね。
まずは、あいつの言っていた一番欲しいものを買えたよ。一人でこの店はさすがに勇気いるね」

お店を出た後、
誠治さんにお礼をいわれる。

「確かに、店内は店員さん以外は女性だらけですもの。
黒崎さんだけで、このお店はキツイですね」

「華ちゃん居て助かったよ」

笑顔で言われると役に立てたようで、
こっちまで嬉しくなった。

「他に見たいとこある?」

「大丈夫です。
でも、好きなアニメや可愛いキャラクターのお店がいっぱいですね。
ただ、買うまでのファンじゃないからいいですよ」

「そっか。
東京は物珍しい場所が沢山だね。
じゃあ、ランチ行く?
華ちゃんの連れて行ってくれるお店、
楽しみだよ」

「いろいろ考えたんですが、
ハンバーグやお肉のランチが安くて美味しいところあるんですが、そこはどうですか?」

「うん、ハンバーグ好きだよ」

「なら、そこにしましょう」


私達はまた歩き出す。
いよいよデートらしいデートのスタートかな?
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