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溺れる恋は藁をも掴む
第14章 二十歳の恋
話をしているうちに、頼んだセットが届く。
ライスとミニサラダもついているから、
ボリューム満点。

「美味そうだね」
誠治さんは届いたハンバーグにご満悦。

「いただきます」
と言い合い、食べ始めた。


一口ハンバーグを誠治さんが食べて、
「美味いね。
ハンバーグも手作り感があるし、
チーズがトロトロに溶けて絶妙」

「私はこのお店に来ると、いつもこのセットです」

「そっか。
華ちゃんは美味しいものを食べている時、
幸せそうな顔するね」

「よく言われるんです。
食べてる時は幸せそうって。
私の幸せは食べる事に限定されがちです」

「じゃあ、華ちゃんの幸せはなに?」

「えっ!」
戸惑ってしまう。
私が考える幸せって……
頭の中にいっぱい入ってる幸せ妄想。
話すべき?
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