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溺れる恋は藁をも掴む
第14章 二十歳の恋
店を出てから、
喉が渇いたのでゆっくりお茶する事になった。

落ち着いた雰囲気の喫茶店を見つけ、
私はアイスティーを頼み、
誠治さんはアイスコーヒーを頼む。

今日二度目の向かい合わせの席。

「プレゼント見つかって良かったですね。
予算オーバーになっちゃいましたけど」

「多少は仕方ないよね。
まぁ、あのコートなら通学にも大丈夫でしょ。
やっぱり、気に入りそうなものをあげたい。
甘いかな?」

「いいお兄さんだと思います。
妹さん喜んでくれますよ」

「華ちゃんのお陰だよ。
俺一人だったら、こそこそクマグッズ買って、
お金を多少袋に入れて、
これで好きなもの買えになりそう。
有難うね。
いいものプレゼントしてやれる」

「似合うと思います」

「うん」


このお茶が終わったら、
デート終わりかな?
なんだか寂しい。


私はゆっくりアイスティーを飲む。
時間稼ぎのように。
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