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溺れる恋は藁をも掴む
第15章 カルアミルクとビール
夕食が終わり、私が先にシャワーを浴びた。

夕食の材料をスーパーで買い物している時、

飲み物は何がいい?
って聞かれたから、
カルアミルクが飲みたいと甘えてみた。


シャワーを浴び終わり、
誠治さんから貸して貰った、シャツと短パンに着替えた。
男物なので私の体形でも大丈夫。
スポーツクラブに行くような、ラフスタイルになる。

テーブルの上にカルアのリキュールと牛乳、
それにコップとマドラーが用意されていた。

「あ、上がった?
俺もシャワーを浴びて、ビールでも飲もう。
先に飲んでいていいからね。
氷は冷蔵庫からどうぞ」

そう言って、チュっと軽いバードキスをして、
誠治さんはバスルームに入っていった。


私はコップにカルアリキュールを注ぎ、
牛乳で割った。
冷蔵庫を拝借して、氷を入れてマドラーで掻き回す。
クルクルと氷が舞う。
カラカラと心地よい音を立てながら。


甘くてコーヒー牛乳のような味。
飲み口はいいけど、かなりアルコール度数は高いらしい。


私はビールよりカルアが好き。
背伸びしてビールを飲むより、
今夜は甘いカルアミルクに酔いたかった。


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