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溺れる恋は藁をも掴む
第15章 カルアミルクとビール
メールの返信はその日届かなかった。
次の日も次の日も。
もう、この時点でこの恋の行く末は予感出来る。
だけど、縋り付いた。
毎日、考える事は誠治さんの事ばかり。
返信のない携帯を見て溜息。
一人になると泣いていた。
返信が来ないメールに苛立ち、
敢えて逆効果しか生まない行動に出る、
恋愛偏差値の低い私。
週末、時間取れませんか?
結果見え見えのメールにだって、
僅かな期待を添えて送った。
誠治さんからの返信は短く、
この間はごめん。
仕事忙しくて、
週末は残業になりそう。
無理かな。
ごめんね。
断りのメールがその日のうちに届く。
お仕事なら仕方ないですね。
クリスマスまで楽しみは取っておきます(^O^)
なんて、あの時にした約束を逆手に取った。
しおらしい女を気取るメールも、
ことごとく、自分の小さなプライドを壊していった。
99%失恋決定な恋愛にも、
残り1%の儚い希望に懸けたい恋だった。
恋愛成就のHOWTO本や恋が上手くいくおまじない占いなど、自分の力でどうにもならない事は、そんなものを頼ったりした。
とにかくもがいた。
それでも返信をあてに出来ないメールを、
誠治さんと恋を楽しんでいた時と変わりなく、
送り続けた。
たわいのない1日を語り、
『どうか私を忘れないで』という気持ちを願った。
次の日も次の日も。
もう、この時点でこの恋の行く末は予感出来る。
だけど、縋り付いた。
毎日、考える事は誠治さんの事ばかり。
返信のない携帯を見て溜息。
一人になると泣いていた。
返信が来ないメールに苛立ち、
敢えて逆効果しか生まない行動に出る、
恋愛偏差値の低い私。
週末、時間取れませんか?
結果見え見えのメールにだって、
僅かな期待を添えて送った。
誠治さんからの返信は短く、
この間はごめん。
仕事忙しくて、
週末は残業になりそう。
無理かな。
ごめんね。
断りのメールがその日のうちに届く。
お仕事なら仕方ないですね。
クリスマスまで楽しみは取っておきます(^O^)
なんて、あの時にした約束を逆手に取った。
しおらしい女を気取るメールも、
ことごとく、自分の小さなプライドを壊していった。
99%失恋決定な恋愛にも、
残り1%の儚い希望に懸けたい恋だった。
恋愛成就のHOWTO本や恋が上手くいくおまじない占いなど、自分の力でどうにもならない事は、そんなものを頼ったりした。
とにかくもがいた。
それでも返信をあてに出来ないメールを、
誠治さんと恋を楽しんでいた時と変わりなく、
送り続けた。
たわいのない1日を語り、
『どうか私を忘れないで』という気持ちを願った。