この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
溺れる恋は藁をも掴む
第15章 カルアミルクとビール
誠治さんのメールは以前のような、
楽しみに出来る文章は見当たらない。
今日は寒かったね。
風邪なんか引かないようにね。
今日も寒いね。
忘年会シーズン到来だね。
毎日送る私のメールとは対照的で、
数日経ってから送られてくる誠治さんのメール。
ニュースを読むアナウンサーが最初に交わす挨拶みたいな差し障りのない文章。
返信を受け取る度に思う。
心ない文章は、メールでも敏感に感じちゃうもんなんだて。
そんな誠治さんが私に向けた、
最後の優しさは残酷なものだった。
クリスマスが誕生日の私への最後の贈り物は、
あなたの正直な気持ち。
メールで素っ気なさを見せながらも、
クリスマスに予定を空けてくれた誠治さん。
私はお洒落をして、
会社帰りに待ち合わせの店に行った。
楽しみに出来る文章は見当たらない。
今日は寒かったね。
風邪なんか引かないようにね。
今日も寒いね。
忘年会シーズン到来だね。
毎日送る私のメールとは対照的で、
数日経ってから送られてくる誠治さんのメール。
ニュースを読むアナウンサーが最初に交わす挨拶みたいな差し障りのない文章。
返信を受け取る度に思う。
心ない文章は、メールでも敏感に感じちゃうもんなんだて。
そんな誠治さんが私に向けた、
最後の優しさは残酷なものだった。
クリスマスが誕生日の私への最後の贈り物は、
あなたの正直な気持ち。
メールで素っ気なさを見せながらも、
クリスマスに予定を空けてくれた誠治さん。
私はお洒落をして、
会社帰りに待ち合わせの店に行った。