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溺れる恋は藁をも掴む
第16章 陽だまり
「いい?
見ていて。
バッティングの姿勢はこう、
バットを構える角度はこう、
脇はしめる、
腰はここまで落とす。
向ってくるボールの方向を見定めて、
目は背けない。
バットを振り下ろすタイミングもちゃんと見る。
ここだ!って思うところで、
バットを振る」

百合は俺をじっと見ていた。
スーツ姿のまんま、
俺にレクチャーされた姿勢を取る。
真剣な眼差しで、バッティングのホームを構える。

マジマジと百合の顔を見たのは、
その時かな。

柔らかくて穏やかな笑顔を浮かべてた。

決して、美人って顔じゃないんだけど、
笑った顔が無邪気な子供みたいに純粋で、
やっと球を打てた時の顔は、満面の笑みだったよ。


百合はお日様みたいな女だった。
顔は丸くて、
笑うとなくなる目。
口を大きく開けて、
嬉しいって気持ちを隠す事なく、
見せる女。

コツ掴んで打てるようになるとさ、
百合のバットからも、
『カキーン カキーン』って、
気持ちいい音が響き出したんだ。

「ヤッター‼︎」
って歓声をあげて、
スーツ姿の不似合いな格好のまんま、
はしゃいで俺の両手を掴んで、
飛び上がって喜んでんの。

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