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溺れる恋は藁をも掴む
第18章 弱くなって強くなる
莉緒と別れた後、
久しぶりに実家に顔を出した。
食卓で宅配ピザを取って、
笑いながら頬張る母と弟が居た。
「ただいま…」
「あら、晶お帰り」
明るい母の声。
「兄貴、お帰り。
飯、食った?」
高校三年生の弟の(柊)が、俺を見て声を掛ける。
柊の進路が決まったらしい。
俺は、この頃に親父を亡くして、
百合と恋をしてたんだな。
柊を見ていて、まだまだ子供だったのだと実感する。
親父が生きていた頃は、滅多にピザなどの宅配などは取らずに、仕事をしてきた後でも、台所で料理を作っていた母。
今の母が本来の姿なのかもしれない。
母と柊はよく似てる。
マイペースでおっとりしている。
「帰ってくるなら来るって連絡しなさいよ。
休日はゆっくりするって、柊ちゃんと決めてるから、ピザしかないわよ」
「兄貴が帰って来るなら、L頼めば良かった」
そういう問題か?
呑気な二人の空気に包まれる。
「寿司くらい取れば?
俺、奢るから」
「ラッキー!」
と柊は大喜び。
「あら、いいの?」
と言う割には遠慮しない母。
結局、寿司をご馳走する事になる。
元気で何よりだ。
たまには家族サービス。
久しぶりに実家に顔を出した。
食卓で宅配ピザを取って、
笑いながら頬張る母と弟が居た。
「ただいま…」
「あら、晶お帰り」
明るい母の声。
「兄貴、お帰り。
飯、食った?」
高校三年生の弟の(柊)が、俺を見て声を掛ける。
柊の進路が決まったらしい。
俺は、この頃に親父を亡くして、
百合と恋をしてたんだな。
柊を見ていて、まだまだ子供だったのだと実感する。
親父が生きていた頃は、滅多にピザなどの宅配などは取らずに、仕事をしてきた後でも、台所で料理を作っていた母。
今の母が本来の姿なのかもしれない。
母と柊はよく似てる。
マイペースでおっとりしている。
「帰ってくるなら来るって連絡しなさいよ。
休日はゆっくりするって、柊ちゃんと決めてるから、ピザしかないわよ」
「兄貴が帰って来るなら、L頼めば良かった」
そういう問題か?
呑気な二人の空気に包まれる。
「寿司くらい取れば?
俺、奢るから」
「ラッキー!」
と柊は大喜び。
「あら、いいの?」
と言う割には遠慮しない母。
結局、寿司をご馳走する事になる。
元気で何よりだ。
たまには家族サービス。