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治してあげます
第7章 エピローグ

「結婚なんて…本当にするなんて思ってなかった」
「そう?俺はする気でずっといたし、結婚前提って4年前言ったし」
紺色の落ち着いたタキシードを直しながら、彼がそういった。
プロポーズされたのは、今日の四年前。
「ちょうど…今日だね」
「そうだった?」
「それぐらい覚えておいてよ」
「これからは、結婚記念日だから。絶対覚える」
張り切っていう学は、やっぱりかっこいい。いつ見ても、どのくらいの時間が経っても、初めて見たときの印象は変わらないものだ。
「新郎新婦様、お時間ですが…」
「あ、すみません!今行きますね」
式場の人が出て行くとともになんだか、緊張してきた。
「新菜」
「はっはい!」
「緊張しすぎ」
くすっと笑われてしまった。

