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治してあげます
第10章 番外編:美雪side 2

なんだか不自然な点が多い気がしたけどあたしの性格上、気にしなかった。
蒸し暑いエレベーター。
入る瞬間の熱風に押され、ドッと疲れが出てしまい足がすくむ。
しまいにめまいがして、
「ぅあっ!!」
足首をぐねっと曲げて転んでしまったあたし。
こんな姿見られてなくてよかったと思うけど、痛い。
これは…腱までいって無ければいいけど…。
踏ん張って、立とうと試みたが痛さには勝てず。どうにか動いて、1階のボタンまでたどり着いたので押して、降りるのを待つ。
1階まで降りれても…帰れない。
誰に頼めばいいんだろう。
『いつでも俺を頼めよ!』
健気な元カレが目に浮かぶ。
本当に嘘つき。大嫌い!!
でも…

