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治してあげます
第10章 番外編:美雪side 2

ああ!
…涙出そう。
視界がどんどん歪んで、悲しくなっていく。
「だ、大丈夫ー!?」
無言で上を向く。
その声の元を知りたくて、きっと違うけど。
「あ、黒髪の…」
「俺、新道緑!…山城さんだよね。どうしたの?」
「足首をゴキッと…」
新道といった彼は、それ以上なにも言わずあたしを抱き抱えて4階を押した。
「あ、あたし大丈夫だから…」
「俺も医者だから」
ドキッとした。
だって、思った以上に真剣な表情してた。
何も言えず、そのまま抱かれて診察室に行った。

