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治してあげます
第10章 番外編:美雪side 2



「よし…いいよ」

「ありがとう…ございます」

「いえいえ…」


そう言って、足首にちゅっとキスをする。


「…やぁっ!!」

「ああっ!!」


まさか足首にキスされると思っていなくて、逃げようとしたらバランスを崩した。
椅子から落ちるかと思ったあたしは即座に目を瞑った。


しかし、目を開けるとあたしは彼に抱きしめられていた。


「…山城さん!危ないでしょ!!」

「…だって!!!」


新道さんみたく、あたしは経験豊富な女じゃない。
タラシでも浮気性でも…なんでもない!


「ごめん」

「何が…?」

「泣くのはダメ!」


背中にあった手に力が入っていた。

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