この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
治してあげます
第10章 番外編:美雪side 2
久しぶりの清々しい朝だった。
灰色になった雲が一つもなく、くっきりとみえる太陽。こんな都会でも耳を澄ませば小鳥のさえずりも聞こえてくる。
そんな所が好きだったのを忘れていた自分がいた。
朝ごはんもいつもより美味しく感じる。
久しぶりの恋だと思った。
うきうき気分で、結構前に買った新しい靴を履いてマンションをでる。
今日もイイ事ないかなっ…!
――――
―――
「おはようございまーす」
少し大きめの声で、言うと周りはちょっとだけ驚いてる感じ。
「おはよう、山城さん」
「おはようございます!元気ですね」
「まあねー」
本当に楽しく感じた。
何もかもがキラキラしていて、そんなんだったかなーと思い直してしまう。
でも、浮かれすぎるのも悪いし…。
張り切って仕事しよう。