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治してあげます
第10章 番外編:美雪side 2


久しぶりの清々しい朝だった。
灰色になった雲が一つもなく、くっきりとみえる太陽。こんな都会でも耳を澄ませば小鳥のさえずりも聞こえてくる。

そんな所が好きだったのを忘れていた自分がいた。

朝ごはんもいつもより美味しく感じる。



久しぶりの恋だと思った。
うきうき気分で、結構前に買った新しい靴を履いてマンションをでる。


今日もイイ事ないかなっ…!


――――

―――


「おはようございまーす」


少し大きめの声で、言うと周りはちょっとだけ驚いてる感じ。

「おはよう、山城さん」

「おはようございます!元気ですね」

「まあねー」


本当に楽しく感じた。
何もかもがキラキラしていて、そんなんだったかなーと思い直してしまう。

でも、浮かれすぎるのも悪いし…。


張り切って仕事しよう。

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