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治してあげます
第10章 番外編:美雪side 2


「山城さぁん」

「なんですか?」


聖子さんが私の名前を呼んだので近くに行ってみる。


「今日、上の階の方が忙しいみたいなの。だから山城さんに手伝ってもらいに行かせようかなって。お友達もいるみたいだし」


わっ!
めっちゃイイ事じゃんっ…!


「わかりました!行ってきます」

「うん、ありがとうね」

上の階、愛撫科に行くのはあんまり好きではないけれど、今は新菜も新道さんもいるからやる気が出る。


「では、行ってきますね」


まわりの声がちらちらと聞こえると、あたしは足早にその場に向かう。




チンッ

ドアが開いたとたんに聞こえた。

「ああっ!!…んあっ!」


マジかよ…。

防音にはしてるはずなのに、聞こえるって…。

先生方、どんだけテクニシャンなんだよっ!


そんな事を考えながら歩いていると、ダンディーな男性がこちらに向かってきた。


「山城さんだね」

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