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治してあげます
第10章 番外編:美雪side 2



「川崎先生が、熱で倒れちゃって!」

川崎って、また彼奴かよっ!
でも、新菜が助けを求めてるなら協力せざるおえない。

「まじか!今何人か先生呼んでくるから!!!」


そういって、新菜の返事を聞く前に電話機を置いた。

周りを見渡すと女性の看護師しかいない。しょうがないと思ったあたしは廊下に出て人を探すことにした。


「…あっ」


すらりと高い背。
引き締まった背中。
艶やかに光る黒髪。


「新道さん…!」


新道さんだ…。
…間違いないはず。



「あれ、山城さん?」

「今日はこっちでやることになっちゃって。それより、川崎先生が倒れて…手伝って欲しい!」

「マジ!?…ったく、学は…」

「他に男の人いれば使いたいんだけど…」

「わかった。佐々木先輩はまず連れてくるから」

「うん」
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