この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
治してあげます
第10章 番外編:美雪side 2
「川崎先生が、熱で倒れちゃって!」
川崎って、また彼奴かよっ!
でも、新菜が助けを求めてるなら協力せざるおえない。
「まじか!今何人か先生呼んでくるから!!!」
そういって、新菜の返事を聞く前に電話機を置いた。
周りを見渡すと女性の看護師しかいない。しょうがないと思ったあたしは廊下に出て人を探すことにした。
「…あっ」
すらりと高い背。
引き締まった背中。
艶やかに光る黒髪。
「新道さん…!」
新道さんだ…。
…間違いないはず。
「あれ、山城さん?」
「今日はこっちでやることになっちゃって。それより、川崎先生が倒れて…手伝って欲しい!」
「マジ!?…ったく、学は…」
「他に男の人いれば使いたいんだけど…」
「わかった。佐々木先輩はまず連れてくるから」
「うん」